師走に入りました。
今年のインフルエンザは、一度練馬区あたりで学級閉鎖を伴うような小さな流行を見た後、静かになっています。でも、静かなうちに準備をするのが本来の予防接種です。
ところで、今年は接種要領が変更になっているので(昨年と違っているので)、少しの混乱があるようです。
①12歳以下のお子さんは、2回接種して初めて「今シーズンの免疫」が獲得できます。
②今年から、12歳以下のお子さんの「1回接種ワクチン量が増えています」けれども、2回の接種で初めて効果が確認できていることは変化がありません。
③それは、お子さんは身体の免疫機構が完成しておらず、1回接種では、立ち上がりかけた免疫がしぼんでしまうからです。
エミング千駄木クリニックでは、「12歳以下のお子さんにも、しっかりとインフルエンザの予防を実施していただく」ことを目標に、
<13歳以上の方、1回接種3150円>のところ、
<1歳から12歳の方、1回接種1575円>、つまり、
<規定の2回を接種して初めて大人と同じ金額>に設定しております。
他院で1回目を接種された方でも、この金額です。
現実には「原価割れ覚悟」的な価格設定ですが、「今年から1回接種量が大人と同じになったから(3歳以上)、1回接種すればいい」といった誤解を打ち破って公衆衛生を守るためにも、この方針を堅持しております。
さて、インフルエンザワクチンの有効性(特に有効な期間)については以前にも記しました。
これから本格的に寒さが到来し、そして乾燥が強くなるとき... 特に東京は人の往来も盛んになり、インフルエンザウイルスにとっては格好の活躍時期に入ります。
ワクチン接種後に免疫が立ち上がるまでに時間がかかることもあり、接種を受けられる方は「お急ぎになること」をお勧めします。
また、12歳以下のお子さんで「まだ2回目を接種していない」方は、1回目から2週間経過していれば2回目の接種時期に該当しますので「お急ぎ」ください。その際、1回目と2回目のワクチン製造会社が違っていても、日本はしっかりとした統制のもとで製造されたワクチンですので心配はありません。
「急いでください」ばかりの文章で申し訳ありません。
やっぱり、師走でしょうか?