子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんワクチンは、現在、サーバリックスとガーダシルの2種類が使用されています。いずれについても、エミング千駄木クリニックで接種可能です。

予防接種については電話で予約をお願いします。子宮頸がんワクチンについても電話で予約をいただき、その際にいずれのワクチンを希望されるかを言っていただければご用意します。特にご希望がなければ、当院にお任せください。簡単なご説明でしたら、電話でも申し上げます。それぞれのワクチンの特徴について詳しい説明を希望される場合は、おそれいりますが直接来院をお願いします。受診手続きなどは不要です。診療の合間で恐縮ですが、ご説明します。この説明でお代はいただきませんので、ご安心ください。

 

2種類の子宮頸がんワクチンについては、インターネットの医師コミュニティ・サイトでも相当の議論になっています。

特徴の異なる2種類のワクチンが同時に出回り、しかも接種方法が「同じく3回」と言いつつ、接種のタイミングが異なっていることも議論を盛んにする原因です。

万一にも接種時期を間違えたりするヒューマン・エラーをなくすためには、一つの医療機関では「いずれか一つの子宮頸がんワクチン」を使用した方がいいとのご意見には賛成です。とはいえ、実際に接種を受ける方やご家族のご希望は大切にしたいと思います。

 

そんな前提で、このワクチンについてのお話しです。

前回のブログで申し上げたように、子宮頸がんは「ウイルス感染から生じる」特殊な癌です。

サーバリックスもガーダシルも、「ある期間、一定以上の確率で、このウイルス感染を防止」します。ただ、100%予防ではありません。でも、接種しているのと接種していないのとでは子宮頸がん発生確率はまったく異なります。

一つのポイントは、HPVなるウイルスに感染する可能性がある機会よりも先にワクチンを接種することです。(前回のブログも参考にしていただけると幸いです。)

そして、その上で「ある年齢以上になったら、子宮頸がん検診を受ける」ことが重要です。ワクチンは効果があります。でも、「絶対予防ではない」わけですから。

 

一時期、子宮頸がんワクチンの流通が減少し、接種可能な人が限定されました。しかし、今は十分なワクチンが流通しており、公費助成の方はもちろん、自費での接種を希望される方も、接種できます。

 

よろしければご相談ください。