この連休中のこと

先週「よそいきのブログです」と書いたばかりですけど、少し方針を変えてプライベートなことも書いていきます。

この連休、私は仙台にいました。

クリニックの休診日が日曜日・木曜日なので、なかなか連休がありません。昨日は祝日で連休だったので、仙台まで車で出かけておりました。

3月11日に大震災・津波が襲った時には、私は陸上自衛隊を退職する10日前で身辺整理に入っていました。それ以来、縁のある仙台にうかがうことができないまま時間が経ちました。

土曜日の診療を終えてから、ゆっくりと出発しました。東北自動車道は福島県内の傷みかたが激しく、アスファルトで緊急補修されたところが目立ちます。走っていて段差を実感することもたびたびでした。

仙台宮城出口では、有人ゲートに長い列ができていました。既に日付は変わった日曜日の午前0時半頃ですが、トラックも、被災された方の一般車も相当に多い様子です。

その日曜日の午前中に、仙台市の海岸近くに行きました。4か月余りを経て十分に片づけられているのでしょうが、荒涼とした景色に絶句しました。

そこには生活があったはずなのですが、町ごと消失していました。

被災された方の安寧と、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

 

足を運んだいくつかの場所に思い入れは多々ありますが、ここで一度止めます。

 

翌朝、実は試合のことなど忘れていたのですが、早朝から目覚めて犬と散歩に出かけ、帰ってきたところでサッカー女子ワールドカップ決勝の延長戦からテレビ観戦しました。

感動しました。

世の中は不条理で、信じられないことが起きることを再認識しているときに、心の芯から熱くなれる感動でした。

人それぞれに、この世の中に持ち場があるのだと思います。偶然というよりは努力によって本当にふさわしい持ち場を見つけた人たちが、さらにがんばって栄光を手にする姿に、大きな勇気をもらいました。

 

「生きてるだけで丸儲け」って、明石家さんまが言っていたのを聞いたと思うのですが、最近気に入っている言葉です。