なんとなく... 震災の後に...

このたびの地震と津波そして原子力発電所にかかわる災害で被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。

首都圏は、やっとほとんどの鉄道が通常ダイヤに近い形で運行されるようになり、桜が花開くのにあわせて日常を取り戻しつつあります。とはいえ、商店の営業時間が短縮されていたり、街中の照明が落とされていたりと、なんとなく「今までとは違う」感覚が離れません。

 

そんな折、「なんとなく」困っている方は、おられませんか?

 

大地震から4週間が経とうというのに、まだ余震が繰り返します。絶えず揺れている感覚があると思ったら、みんなが「地震だ」って言うときにわからなかったりする... いわゆる「地震性めまい」の症状だと思います。

余震がなくなってしばらくすれば消失するものですが、もし現在の症状にお困りでしたらご相談ください。その症状を楽にする飲み薬もあります。

 

NHKの津波の実況中継は衝撃でした。 私は、自衛隊仙台病院に2回、合計6年間ほど勤務したことがありますが、映像の道路は(仙台空港あたりへの近道でもあり)よく車で走っていたところでした。 また、妻の実家は仙台で、近親者が被災したり、心に残る風景が無惨な姿に変わっていくことは、とても悲しいことでした。

そんな衝撃が心に走ったり、あるいは「いつもと違う」日常の中で、なんとなく眠れないで困っている方はおられませんか?

症状を話していただくだけでも楽になりますし、もう少し社会が安寧を取り戻すまでのお薬を考えることもできます。

 

連日のニュースは、まず最初に原子力発電所の状況を告げます。私は、かつて放射線障害の勉強をしていたこともあり、経緯を注視してしまいます。

CBRN(E):シーバーンという言葉があり、Chemical、Biological、 Radiological、Nuclea(and Explosives)という、科学剤、生物剤、放射性物質、核(および爆破手段) という通常ではない特殊武器を意味します。私は、かつて、陸上自衛隊の卒業後数年の医官を対象として、こういった武器が使用された場合の対処法について授業をしたりしていました。つまり、詳しい医師です。

まず、現在の野菜や魚の状況は、心配するものではありません!

でも、科学者や医者は「必ず最悪の場合も含めて」話すのが習性になっています。結果として、なにがどうなのか?わかりにくい状態になり、世情は混乱しています。

もし、放射線障害に関してなんとなく不安を感じたり、特に気になる症状でもあれば、一度お話にいらしてください。

私たちのクリニックは、線量計(放射線量を測定する機器)があるわけではなく、「放射線障害の診断・治療ができる」とは言えない施設ですが、それぞれの方が気になっておられることに医学的に適切なアドバイスができると考えております。

 

このような時期だからこそ、それぞれの人が元気に、社会での自分の持ち分を明るくやっていきたいものです。

私たちのクリニックは、お見えになった目の前の方の「なんとなく」にも本気で一所懸命です!